と思われている方がたくさんいらっしゃるかと思います。

私たちも通販を始めるギリギリまで、そう思っていました。

なんとか常温便でやれないか、と考えていましたが

時は８月、35℃を優に超える気温。

ここは飛騨の中でも山奥のほうにあり、かつてお店を構えていた東京を考えてみても

配送には2～3日かかってしまう…。

じゃあ、日持ちするパンだけ作ればいいか、それじゃメニューが少なすぎる…。

それぞれの地方の寒暖差、受け取りまでの日数、

美味しさをキープするのには常温では無理でした。

じゃあ、一日一人も来ないような場所で店舗をやるのか…

問題は山積みでした。

冷凍食品はあまり食べないのですが、自然解凍したらべちゃっとなる印象がありました。

べちゃっとなってしまったらパンは終わりです。

いろんなお店さんの冷凍パン通販を取り寄せ、食べてみました。

あーでもない、こーでもない。

結果、日本の冷凍技術は進んでいる！！やってみよう！！

となり、マイナス30℃の急速冷凍庫を導入するに至りました。

解凍の方法は概ね、こうやったら良いだろう、というところに現在は落ち着いています。

何故なら、お客様それぞれが持っているトースターやオーブンなど機材も違うし

「これが100％おいしい焼き戻し方！」という絶対的なものはないと思うのです。

いろんなやり方があって、試してみて、お客様がおいしいと思っていただける方法が

ベストなんではないか、と考えています。

そして、解凍しただけでも美味しい、さらに焼けばものすっごく美味しい！

というパンを作ることが私たちの仕事だと思っています。

今年は激動の一年でしたが、良きターニングポイントでした。

たくさんのコメントやメッセージ、お手紙ありがとうございます。

とても励みになっております。

より一層改良や研究を重ねて、美味しいパンをお届けしたいです。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

市東製作所